インポテンツ:泌尿器科の基礎知識

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インポテンツ

インポテンツ

 インポテンツとは「ペニスが勃起しないか、勃起しても膣内で維持できない状態」と定義されています。これは、男性にとって、もっとも深刻なものの一つでしょう。

 精神的なもの、神経障害、加齢、ほかの病気、薬剤などによって起こります。

 高齢者に多く見られますが、若い方でもストレスなどが原因で起こり、悩んでいる方もいます。

 インポテンツは、器質的インポテンツ、機能的インポテンツ、そして両方を混合したインポテンツの三つのタイプに分けられています。
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器質的インポテンツ

 器質的インポテンツは、さらに4つに分類しています。

 一つ目は、勃起に関係している神経の障害によって起こす神経因性インポテンツです。この症状の起こる病気としては、脳出血や腫瘍、脊髄の炎症や腫瘍などです。

 さらに骨盤内臓器である直腸、膀胱、前立腺の手術後にも多く見られます。最近では、病状によって勃起の維持をそこなわないように、神経を残す手術が行われています。

 二つ目は、血管の障害によって起こる血管性インポテンツです。動脈の閉塞が誘引で起こります。特に陰部動脈の閉塞で起こることが多いです。

 三つ目は、ホルモンの異常によるインポテンツです。精巣、甲上腺、副腎の病気などが誘引で起こります。

 四つ目は、陰茎そのものの障害によるインポテンツです。陰茎の外傷、ペイロニー氏病などによって、器質的インポテンツが起こります。
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器質的インポテンツの治療法

 器質的インポテンツの一番の治療法は、薬剤には注意して健全な生活をすることです。

 そのうえで、血管作動物質の陰茎海綿体の注射、血管外科、隠圧式勃起補助用具、陰茎プロステーシスの挿入があります。特に陰茎プロステーシスは、最後の治療で適応には厳選し、もちろん配偶者の同意をとることが必要です。

 プロステーシスの開発は、インポテンツの研究、治療に大きく貢献しました。現在、二種類の使用が認可されています。

 勃起するときに血液が充満して硬度、長さを維持する陰茎海綿体のなかに、硬度と長さが勃起の状態になるようにシリコン性の棒をうえこむ方法と、シリコン性のシリンダーを陰茎海綿体にうえこみ、このシリンターの中に液体を流入させて勃起させる方法があります。

 これらの手術成績では90%ぐらいに、満足が得られているという報告があります。
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機能的インポテンツ

 これは、精神的要因からインポテンツになってしまったものです。

 最近はストレスの時代といわれ、ストレスによって起こる性の障害は、機能的インポテンツに含まれます。
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機能的インポテンツの治療法

 診断は器質的インポテンツが否定されていることが第一です。その上で、専門医の治療が必要です。

 おもなインポテンツとしては、緊張や失敗が原因で起こすもの、幼児期の異常な体験、ストレス、性に対する罪悪感、性の不一致、性交時の痛み、性交渉によって起こる病気の心配、薬によるものなどいろいろあるといわれています。

 治療を受けるにあたって、心身をリラックスし規則正しい生活を行い、専門医の治療を受けることを進めます。インポテンツの正しい知識はち量の第一歩です。
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混合型インポテンツ

 器質的インポテンツと機能的インポテンツをあわせたものです。混合型インポテンツの代表的な病気は糖尿病です。

 糖尿病は性欲の減退と神経および血管の病変をおこすために、年齢や糖尿病の重度、期間ともあまり関係なく起こすといわれています。

 また、注意しなければいけないこととして、薬の服用があります。おもに、降圧剤、不整脈脈治療剤、精神安定剤、ホルモン剤などは気をつけましょう。
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インポテンツの診断方法

 手術後のおこったインポテンツは、原因がはっきりしているので、さほど診断は困難ではありませんが、明確に器質的、機能的インポテンツとに区別することは、なかなか困難です。しかし、全体の比率からして約70%が器質的インポテンスであるといわれています。

 では、診断のためにどのような検査がおこなわれいるのかといいますと、もっとも大切なのは問診です。患者からお話を聞くことによって、器質的か機能的インポテンツか、おおよそ区別できます。

 そして、さらに理学的所見や血液検査、そのほかの専門的な検査をおこなって診断します。

 専門的な検査としては、血管作動薬である塩酸パパベリンやプロシタグランディンを陰茎海綿体に注入して、勃起の有無を調べる方法や、AVSS(Audio-Visual Sexual Stinulation)といってポルノビデオやポルノフィルムを見て勃起機能を調べる方法、NTP(Nocturnal Penile Tumescence)といって睡眠REM期に起こる勃起をモニターでとらえる方法があります。さらに、動脈性インポテンツの検査といって動脈の病変を調べる検査などを行い、診断して治療方針を立てます。
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陰部が曲がっている

 よく「陰部が曲がっている」と言って来院される方が多いようですが、これは右か左にまがっているのが当たり前で、まっすぐになっている人などいないといってもいいでしょう。

 精巣だって左右の高さが違うように、勃起したときには、だれでも必ずどちらかに曲がっているものなのです。

 人間の身体は左右対称ではないということをもう一度思い出してください。

 しかし、曲がり方として異常といわれるものが一つあります。これはまれに見る例ですが、勃起したときに突っ張ってしまい、「く」の字に曲がって変形してしまう人がいます。索状物というのが突っ張ってしまうために起きるので、この場合は治療を受けなければ治りません。
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