尿失禁・夜尿症について:泌尿器科の基礎知識

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尿失禁・夜尿症について

尿失禁

 泌尿器科の症状の中でも、特にクローズアップされるのが尿失禁です。

 その理由として、二つあげることができます。

 一つは、女性が社会に出て働くケースが非常に多くなってきたことです。そしてもう一つは、尿失禁に対する薬が日本でも発売されたことにあります。

 そのほかに手術方法が、ある程度確立されたということでも、話題となってきました。

 高齢者に多い症状ですが、最近は若い女性にもみられます。
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尿失禁の原因

 尿失禁は、男性よりも女性に多い症状です。解剖学的に見ると、女性は男性よりも骨盤の底にある筋肉(尿道括約筋を含む)が弱くなっています。さらに男性の場合は前立腺というものがあるため、より尿を漏れにくくしているのです。

 泌尿器科の症状の中でも、特に「恥ずかしい病気」というイメージをもたれる方がいるでしょう。しかし、これは病気ではありません。

 高齢になると、自然に全体の筋肉が衰えてきます。そしてもちろん括約筋も衰えて弱ります。そのために、どうしても尿が漏れやすくなるのです。

 また、高齢者ではないのに、尿失禁の起こることもあります。お産を経験した方に見られ、特に多産の方に多いようです。

 最近では、尿失禁に対するパッドが発売されていますが、まずはちゃんと病院に行って診断を受け、どのような治療をすればいか指導を受けてください。
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真性尿失禁の症状

 尿失禁の中で何といってもつらいのが、この真性尿失禁です。

 意識も何もしていないのに、ひとりでに尿が漏れてしまう状態です。括約筋の機能がなくなってしまい、常にダラダラと知らないうちに出てしまいます。

 膀胱には、もう膀胱の「尿をためる」という作用がなくなってしまうのです。
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真性尿失禁の治療法

 もう括約筋そのものが、だめになってしまっている状態なので、薬を使っても何の効き目もありません。尿が常に流れ出ないように、抵抗をつくるしか治療法はありません。

 括約筋に代わるものとして、尿道をつり上げたり、人工括約筋を埋め込んだり、シリコンを尿道の周囲に入れることによって、少し抵抗をつくり、尿を出にくくするのですが、どうしてもダメな場合は、日常生活を考えて尿の出る道をつくる方法(尿路変更)をおこなうこともあります。
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切迫性尿失禁の症状

 激しい尿意があってトイレに駆け込んで行っても、間に合わず漏らしてしまうのがこの切迫性尿失禁です。これは、排尿したいと感じる脳からの指令とは関係なく膀胱が収縮して起こります。脳血管の障害が誘引で起こすことが多いようです。

 また膀胱に炎症があるときにも起こすことがあります。膀胱炎のときに、間に合わないという感じがしたり、もらしてしまったりすることはよくあることのようです。
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切迫性尿失禁の治療法

 これは手術はほとんど必要ありません。

 尿をためておこうという作用がある、抗コリン剤という薬を使うことで治ることが多いようです。もちろん膀胱炎のときは、抗菌剤を飲めばすぐに治ります。
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腹圧性尿失禁の症状

 普段はまったく普通の生活をしていても、クシャミや咳をしたり、荷物を持ち上げようとして下腹部に力を入れたときなどに、尿が漏れてしまうことがあります。

 また、しゃがみこんだときに漏れてしまうような状態を腹圧性尿失禁といいます。

 お腹に力が入ると尿が漏れてしまう以外には、特に症状というものはありません。これは、高齢者の方だけでなく、30歳代のお産を経験した若い女性にも見られます。

 お産のときに、会陰部を切開しなければならないことがあります。そのときに括約筋を補強している筋肉を切ることになります。それによって、括約筋の一部が弱ってしまうことが原因で起こるようです。
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腹圧性尿失禁の治療法

 まず尿道括約筋の訓練をおこないます。この訓練をおこなうことによって、括約筋を鍛えることができ、次第に治まってくることがあります。

 症状がひどい場合には、手術を行うこともありますが、初期にはほとんど薬剤で日常生活にこまらない程度おさえることができます。どうしてもダメな場合には手術を行います。

 尿道を少しつり上げて傾斜をつけるというものです。尿道というのは、普通の場合は少し傾斜しています。その傾斜がゆるむと漏れやすくなりますから、このような手術をおこないます。

 しかし、この手術は尿道のつり上げ方によって、逆に出にくくなることもあります。つり上げすぎてしまうと出なくなってしまいます。
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夜尿症の症状

 一般的には「おねしょ」といい、子どもに多く見られます。これも尿失禁の一つです。

 お子さんが夜尿症で悩んでいる方もけっこういますが、4歳ぐらいまではよくみられることですから、あまり心配いりません。

 しかし、小学生になっても治らない場合があります。

 これは、まれに尿路や脊髄に先天異常があるので、病院に行き診察を受けてください。

 夜尿症は大きくなるにしたがい、治ることの多い症状ですが、治療法としては抗うつ剤がとても有効です。
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